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制作過程に思うことや日常に関する報告
by alpsglass

作業日誌

カテゴリ:吹きガラスの道具( 9 )
壺( つぼ )
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この前のツボ交換の補足になりますが、
このツボが窯の中に入っています。

色がたれているのは、中のガラスが
出てしまったものです。

ガラスの融点は約1000度です。
原料にも様々な種類がございまして
その性質も少しずつ変わっていきます。

融点が低いと燃費も安く上がるわけですが、
強度が弱くなったり、酸化しやすくなったりと
することもございます。

大企業や大学などの研究機関で
丈夫で融点の低いガラス原料をもっと研究していけば、
燃費削減から、エネルギーやCO2の軽減に繋がっていくのだと思います。

世の中にはいろいろな仕事があります。
私たちがガラスを作れるのも
ツボ屋さんや原料屋さんが頑張ってくれているからで、
みんなが繋がっている、一蓮托生の部分がございます。





















目を凝らすと、感謝がたくさん転がっているのでございます。
by alpsglass | 2012-04-12 22:03 | 吹きガラスの道具
エネルギー
ガラスは1200度の柔らかい状態から
壺から出すと温度が下がっていきます。

1000度を切ると、もう成形するには硬いです。

そこで温めなおすのが
このダルマと呼ばれる窯。

中は真っ赤になってますよね。
エネルギーが集まってる訳なのですが

この真っ赤なエネルギーから
ものが生み出されてるのは納得できます。

アンパンマンの顔が
真っ赤な炎の窯の中から生まれてくるのは
なんとなく身近に感じている事でもあります。
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daruma
by alpsglass | 2012-03-02 22:08 | 吹きガラスの道具
徐冷炉(じょれいろ)
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ガラスは急冷いたしますと
歪みが生じて割れてしまいます。

ですので、作業中は温度を500度に保っている
徐冷炉に保管いたしまして
作業終了とともに一晩を掛けて
徐々に、常温まで温度を下げていきます。

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中は二段にしてガラスを入れております。
コップですと30個くらい収納可能です。

ただいま、徐冷炉を大きくしようと計画中。
by alpsglass | 2012-02-03 00:37 | 吹きガラスの道具
ガラスの原料
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溶かす前は、砂みたいにサラサラしてます。

これを1300度の熱で溶かすと
水あめみたいにドロドロになる。

出来上がりは硬くなって
透けて見える物質になっている。

ガラスって姿を次々に変えていくんです。
by alpsglass | 2012-01-21 12:57 | 吹きガラスの道具
ガラスを作る道具
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私が使っている道具です。
鋏(ハサミ)
3種類を用途によって使い分けています。

手になじむように持ち手を変えたりするのですが、
自分の使う道具は大抵そうで、
窯も、工房にあるものは自分専用に作ります。

ガラスは熱くて手では触れないので
この道具が手となりますので
とても重要。

使った後は磨いて、いたわります。
道具はそれに応えてくれます。
by alpsglass | 2012-01-12 17:29 | 吹きガラスの道具
工人銘
こうじんめい
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民芸という言葉を作り世に広めた

柳宗悦氏が、物作りをする一つの姿勢を

箇条書きに記したもの。

広島でガラスの勉強をしている時に、先生にいただいた。

作る前に読み

作ってまた読む。

うーん

毎日反省しております。
by alpsglass | 2011-11-13 15:35 | 吹きガラスの道具
作業台
作業台
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ガラスを制作する作業台。

立って作業するタイプと、座って作業するタイプがあるが
私のは立って作業をするタイプだ。

吹きガラスは、水あめのように柔らかいガラスを
鉄パイプの先端に巻き取り、息を吹き込める。
常にパイプを回していないと垂れて落ちてしまう。
そこで、この作業台にパイプを渡してコロコロと回しながら作る。

材質は桜。
家の柱になる立派なものを鉄釘を使わずに木だけで組んだ
ガッシリドッシリした逸品だ。
近くの大工さんがご厚意で作ってくれた。素晴らしい腕だ。材料を提供していただいた親方にも感謝です。

私の住む地域はみんな団結力が強く、おもしろい。
都会では、近所の人の顔も知らない人が多いが
この地域では、何があっても皆で助け合えるという安心感がある。
良い仕事をしようと打ちこめるのも皆のおかげだ。
by alpsglass | 2011-10-12 20:10 | 吹きガラスの道具
道具掛け
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これまた捨てられそうだった鉄です。
あまりに良い味をしていたので譲ってもらい、道具掛けとして使っています。
引っ掛けてあるものは、手のかわりに熱いガラスを触って形作る道具で「ハシ」と呼ぶ。
ガラス屋にとっては手みたいなもので、とても大事な道具です。
ここで話したいのはハシではなく、道具掛けになっている「鉄」。

鉄が好きです。 

朝のラジオを聴いていると
武田鉄矢さんがMCで原子力について話をする番組があります。
原子力を勉強して、我々はどう原子力と向き合うかがテーマで
軽妙なトークと分かりやすい例えで聴きやすい。

物質は原子の集まりで出来ていまして
人間も例外なくそうなのですが、

原子が安定している物質と、不安定な物質があります。
不安定な物質は原子力のもとになる「ウラン」などがあり
鉄は数ある金属の中でもとても安定している物質だ、と聴きまして。

人間も原子が集まって出来ているのだから、自分でも気付かないところでこの原子が安定している鉄に対して安堵感を感じているのかもしれない。だから鉄が好きなのでは、と思いました。
でも、まったく科学的根拠もないし
詳しいわけでもありません。
鉄が嫌いな人はどうなんだ、
とツッコミたくもなるのですが
この話を聞いてそう感じました。
by alpsglass | 2011-10-02 22:12 | 吹きガラスの道具
愛着ある窯
ダルマ、あぶり
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溶けてるガラスを巻き取ると、ドロドロに柔らかい。
外気に触れて温度が下がるとかたくなる。
成形していく途中でかたくなったガラスを再び柔らかくするための窯がこれである。
「ダルマ」と言ったり、「あぶり」とも言う。

レンガと鉄を使って作った。
鉄が好きで、捨てられてる鉄を見ると拾ってしまう。
この窯で使ってる鉄はすべて、ゴミとして捨てられてたり捨てられそうなのをゆずってもらって、それらを組み合わせて作った愛着あるものだ。
錆びてる鉄は、おもむきがあって良い。そして必要とされなくなったモノたちが生き生きと働いてる様はとても嬉しい。
by alpsglass | 2011-09-28 17:32 | 吹きガラスの道具